エコキュートの排水

って、市町村によって“汚水系統”への放流か、“雨水系統”への放流か異なるんです。

例えば関西では、
大阪府枚方市・・・汚水系統へ
奈良県香芝市・・・雨水系統へ
京都府南丹市・・・汚水系統・雨水系統のどちらでもいい
バラバラなんです。枚方市と同じ大阪府下でも岸和田市は“どちらでもいい”とか、堺市でも基本は“汚水系統”だけれど場合によっては“雨水系統でも構わない”とのことなんです。

ちなみに、自宅(精華町)のエコキュートの排水先雨水系統となっております。

また、エコキュートのドレン排水には2種類あって、タンクから出てくる膨張水と室外機から出てくる結露水があります。

膨張水は貯湯タンクから

結露水は室外機から

室外機の結露水に関しては、空気中の水分が凝縮されたものなので、雨水系統へ接続という見解が多いです。しかし、タンクの方から出てくる膨張水に関しては、水蒸気(沸騰した水道水から発生した)が凝縮されたものという点で“水道水”なので“汚水系統へ接続”という見解もあれば、“きれいな水(蒸留水という点で)”なので“雨水系統へ接続可能”という見解もあります。

また、浄化槽協会なんかは、エコキュートのドレン排水は浄化槽に絶対に流さないでと言っていますね。それは40℃以上のお湯を流すと、浄化槽内の微生物が死んでしまうとのことなんだそうです。でも“40℃”って、熱い風呂入る家庭の排水は40℃以上あるでって、ツッコミを入れたですね。

あと、汚水系統にドレン排水を接続するときは、必ずトラップをつけると言うのは常識汚水系統のガスによってエコキュートが錆びるのを防ぐんですよね。だから、封水トラップでガスを遮断させてやるんですよ。

その封水トラップについてよく役所で聞くのが、“汚水の小口径トラップの排水は封水がきれる”ということなんです。それについては、よっぽどなことが無い限りありえないと思いますね。毎日エコキュートを使用していれば、バケツ1杯(※お湯の使用量にも異なりますが)の排水が必ず出ますから、その状態では間違いなく封水が切れるということは無いですね。仮に1週間ぐらい旅行に行ったとしても、それぐらいの短い期間で水が蒸発するっていうことも考えられないですし。もし、そういう事故があったなら教えていただきたいですね。どういった状況でそういう風になったのか、逆に知りたいですよ。

個人的(水道屋として)には、両排水ともきれいな水なので接続先は“どちらでもいい”という方向で行政に考えてもらった方が、現場の状況で接続先を変更できるので、そっちの方がありがたいですね。



千葉県施工基準(排水について)

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です。たまにはフィリピンの仕事内容を紹介しておかないと、ブログだけみるとフィリピンに遊びに行ってるみたいに思われてまして。

この資料は千葉県の一部の市町村の指導内容です。フィリピン人に教えるのに見本でつくりました。

内容は
1.桝の深さが600mmを超えると、小口径の大きさがφ150から1口径アップして、φ200となります。深くて点検口が小さいと掃除がしにくいからですね。関西でもたまに見かける施工基準ですね。確か京都のどこかの市だったような…。八幡市?
2.排水ヘッダーは床下点検口の近くに設置しなくてはいけないといういうことです。これも関西でもたまに見かける施工基準ですね。

英訳
1. If the depth of "masu" is 600mm or deeper, need to use 200mm size of "masu".
2. The location of the waste water header must be within 1.0 meter from the "yukashita tenkenkou" for easy maintenance.

英訳はいつも適当です。文法もあっているかどうかも怪しいのですが、要は伝わったらいいんですよ。かの大前研一さんも“きれいな英語を話すよりも、ブロークンでも相手に伝わる英語を話せ!”と言ってましたね。フィリピン人も僕の文法なんか全く気にしてないですね。

あと、上の英訳のみそが、"masu"と"yukasita tenkenkou"ですね。フィリピンには桝も床下点検口がないから、写真見せて単語を日本語で覚えてもらってますね。

水道のことを英訳するのは中々難しですね・・・。




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